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銀河鉄道999

銀河鉄道999
 1979年公開の劇場用アニメ映画作品。銀河鉄道999の映画版1作目。全宇宙を覆う機械人間の猛威のさなか、殺された愛する父、母の復讐を遂げ、機械人間の絶滅を果たそうとする少年の冒険を描く。

 監督:りんたろう/出演:野沢雅子、池田昌子、肝付兼太 他。


星解説
 漫画版アンドロメダ編を、コンパクトな形で再構成した全編新作。999での旅を通じて描かれる鉄郎の成長と共に、『宇宙海賊キャプテンハーロック』で登場するアルカディア号が、どういう経緯でトチローの意思を持つようになったのか、未完となっていた漫画『クイーン・エメラルダス』での、トチローを探す彼女の旅の結末なども本作では描かれている。ラストの鉄郎とメーテルが別れるシーンは、後年になっても伝説の感動シーンとして語り継がれている。本シーンの収録の際、野沢・池田共に感極まって泣きながら演じ、他のスタッフももらい泣きした。

 本作最大の特徴は、漫画版・テレビアニメ版共に未完結の時点での制作であったにも拘らず、「これからも鉄郎の旅は続く」といった尻切れにせず、漫画・テレビに先んじてアンドロメダ編の結末を最初に披露したことである。メーテルの正体や『機械の体をただでくれる星』の真実といった、序盤から挙げられていた謎の回答を先に見せるという、当時としては大胆な試みがなされていた。そのため原作への影響を懸念する声も出たが、原作者の松本は「旅は‘結末’よりも、‘過程’が大事だから」と答えたという。

 配給収入は16億5000万円で、1979年度の邦画の第一位で、これはアニメ映画史上初の快挙だった。映画雑誌『キネマ旬報』のキネマ旬報ベストテンでは17位と、映画としてアニメ映画が評価されなかった時代に異例の評価を得る。キネマ旬報の読者選出ベストテンでは5位、ぴあのぴあテンでは8位を獲得している。青木望の音楽によるサウンドトラック『交響詩銀河鉄道999』(CQ-7025) はオリコンLPチャートで1位、『銀河鉄道999 ドラマ編』(CS-7136-7) も同チャート5位を獲得。当時人気絶頂だったロックバンド・ゴダイゴによる主題歌『銀河鉄道999』もオリコンシングルチャート最高位2位・ザ・ベストテン最高位1位、シングル売上は120万枚に達し、松本零士ブームの頂点を成した。1970年代後半から1980年代前半に巻き起こったアニメブームを代表する作品の一つ。

銀河鉄道999


星あらすじ
 999号が発着する地球メガロポリス・ステーションを中心とした超近代的な大都会とは、全く対照的にスラム化したダウンタウンに住む星野鉄郎は、銀河鉄道全線の定期券を盗んで機械人間のポリスに追われていた。その鉄郎を母そっくりな謎の女性メーテルが救った。五年前、鉄郎が十歳の頃、機械伯爵の率いる人間狩りの一団に母親が殺された。地球の金持ち人間たちは、競って機械人間の体を買い、千年の寿命を得たが、貧しい人たちはそれも出来ず、次々と殺されていくだけだった。鉄郎は母の形見のペンダントを胸に、アンドロメダに行って永遠の命をもらい、機械伯爵へ復讐を誓っていた。鉄郎はメーテルと共に、銀河鉄道999号に乗って旅に出た。

 最初の停車駅、土星の衛星の一つタイタンで、メーテルは胸を撃たれ連れ去られ、鉄郎は危ういところを、不思議な老女に救われる。メーテルを連れ去った山賊の首領アンタレスは、数少ない生身の人間で、鉄郎が機械人間ではなく、しかも親の仇である機械伯爵を討とうと知って、同志としてメーテルを返してくれた。鉄郎は、アンタレスから、機械伯爵の住む時間城の場所を女海賊エメラルダスが知っていると聞き、老女の息子トチローの持っていた銃を抱いて、メーテルと共に、再び999号に乗って旅に出た。暫くして、999号にクィーン・エメラルダス号が接近してきた。そして、時間城の現在位置が、トレーダー分岐点であることを告げると、エメラルダスは再び飛び立っていった。トレーダー分岐点、それは999号の次の停車駅で人間や機械人間の吹きだまりの絶望の街だ。

銀河鉄道999

 鉄郎は酒場の親父から、トチローの居場所を聞いて会いに行く。トチローは機械伯爵と果敢に戦っていたが、力尽きて、すべてを鉄郎に託すと、生命体となって宇宙に消えた。暫くして機械伯爵の放った無法者に襲われ、苦闘していた鉄郎は、トチローの友人キャプテン・ハーロックに救われる。なんとか時間城に潜入した鉄郎は、人間に郷愁を感じ仲間になった伯爵の女、リューズの助けと、応援に来たアンタレスと共に戦った。体の中に無数の不発弾を埋めこんでいるアンタレスが、胸を撃たれ、そのショックで不発弾が誘発して、そのうちの一つが機械伯爵の肩を砕いた。そして、鉄郎は命乞いする伯爵の頭に銃弾を浴びせ、遂に父、母の仇を討った。そのとき鉄郎は、機械の体を人間に与えるアンドロメダ星の破壊を考え、その星さえなければ、人間は人間らしく生きられる。

 キャプテン・ハーロック、エメラルダスに見送られ、鉄郎はメーテルと共に、999号でさらなる旅に向かったが、メーテルの表情はなぜか暗い。十六歳になった鉄郎は、メーテル、999号の車掌、クリスタルガラスの体をもったウエートレス、クレアと誕生日を祝った。やがて、数々の戦艦に迎えられて、999号はアンドロメダに着き、そこで待っていたのは、アンドロメダを支配する女王プロメシュームだ。そして、メーテルは何と、女王の娘だった。裏切られた気持で無念の鉄郎。部品にされるべく、手術室に運ばれる鉄郎。しかし、ハーロックとエメラルダスの砲撃がアンドロメダを揺るがせた。一方メーテルも、鉄郎を救出しに手術室へ入った。鉄郎と母親の板ばさみで苦しむメーテル。鉄郎はメーテルの父の生命体の入ったペンダントを投げつけた。爆発するアンドロメダを後に、鉄郎とメーテルは999号に飛び乗った。窓から爆発するアンドロメダを見てホッとする鉄郎の首を、突然現らわれたプロメシュームが締め上げた・・・。


トレーラー


主題歌:「銀河鉄道999」


挿入歌:「Taking off」


挿入歌:「やさしくしないで」

星ひと口コメント
本作は、日本を越え世界のアニメーション史上に輝きを放ちながら残る名作です。


英題:Galaxy Express
公開:1979年
製作国:日本
配給:東映
上映時間:129分


星キャスト
野沢雅子、池田昌子、田島令子、肝付兼太、富山敬、久松保夫、麻上洋子、小原乃梨子、柴田秀勝、来宮良子、井上真樹夫


星スタッフ
監督:りんたろう
製作総指揮:今田智憲
脚本:石森史郎
企画・原案・構成:松本零士
企画:有賀健、高見義雄
作画監督:小松原一男
美術監督:椋尾篁、窪田忠雄
音楽:青木望
監修:市川崑
原画:兼森義則、友永和秀、金田伊功、中島忠二 他
撮影:福井政利
主題曲:ゴダイゴ
編集:花井正明
録音:二宮健治
主題歌:「銀河鉄道999」/ 挿入歌:「Taking off」
(作詞:奈良橋陽子、山川啓介 / 作曲:タケカワユキヒデ / 編曲:ミッキー吉野 / 歌:ゴダイゴ)
挿入歌:「やさしくしないで」
(作詞:中原葉子 / 作曲:中村泰士 / 編曲:青木望 / 歌:かおりくみこ)


星受賞歴
第3回日本アカデミー賞(1980年):特別賞(話題賞)


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(2009/09/09)
野沢雅子池田昌子

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 映画が大好きで堪らない夢想家です。映画は、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、『喜怒哀楽』で人にもたらしてくれます。その他にも色々な感情を人にもたらしてくれます。そんな映画が大好きです。

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