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映画 《 時計じかけのオレンジ 》

映画 《 時計じかけのオレンジ 》
  1972年公開のイギリス映画。スタンリー・キューブリック監督によるシニカルなSF映画。喧騒、強盗、歌、タップダンス、暴力。山高帽の反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)は、今日も変わらず最高の時間を楽しんでいた。他人の犠牲の上にのみ成り立つ最高の時間を。モラルを持たない残忍な男が洗脳によって模範市民に作りかえられ、再び元の姿に戻っていく……。

 監督:スタンリー・キューブリック/出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ 他。


星解説
 暴行が横行し無秩序となった近未来のイギリスを舞台に、他人の悲劇を自分の楽しみとする暴力的な不良少年の暴力と乱れた性、規律によって抑圧された陰湿な社会の恐怖を斬新なアイデアと映像表現満載でシニカルに描いている。

 イギリスの小説家アンソニー・バージェスの1962年に発表された多様な意味での恐怖を込めた、同名小説を原作としている。小説は21章から構成されるが、アメリカで最初に出版された際、バージェスの意図に反し最終章である第21章が削除されて出版され、本作品も本来的の最終章を削除された版を元に作られた。第21章があるか否かにより小説の印象は相当異なる。このため、本作は原作者であるバージェスが意図しない終わり方をしている。その後、アメリカでも第21章は復活して出版されるようになった。

映画 《 時計じかけのオレンジ 》

 本作品が公開された1972年、アメリカ人のアーサー・ブレマーという男は5月15日に民主党から大統領選挙出馬を狙っていたアラバマ州知事ジョージ・ウォレスの暗殺を図り、逮捕された。ブレマーは自らの日記に「『時計じかけのオレンジ』を見てずっとウォレスを殺すことを考えていた」と書いていた。

 ブレマーの日記は後に出版され、日記を読んだ一人にポール・シュレイダーがいた。シュレイダーはブレマーの日記をモチーフに映画『タクシードライバー』の脚本を書いた。しかしこの映画に影響され、新たな事件を起こした男がいた。その男、ジョン・ヒンクリーは映画に出演していた当時13歳のジョディ・フォスターに偏執的な憧れをもっていた。フォスターの気を引こうとしたヒンクリーは、レーガン大統領暗殺未遂事件を起こす。暴力を暴力で風刺したこの作品は、新たな暴力を生んでしまった。

映画 《 時計じかけのオレンジ 》

 本作は、クラシック好きのアレックスの設定を存分に生かした選曲がなされている。音楽を担当したのはウォルター・カーロスで、シンセサイザーを用いたベートーヴェンの『交響曲第9番』の演奏にヴォコーダーで加工した合唱が加わる斬新なものと、オーケストラの演奏による同曲、エルガーの『威風堂々』、ロッシーニの『泥棒かささぎ』など両方がふんだんに使われている。本作は、史上初めてドルビー研究所が開発したドルビーノイズリダクションシステムを使用し、ステレオ録音された。但し劇場公開用のフィルムはモノラルである。

 英国では1973年キューブリックの強い意向もあり、全ての上映が禁止された。英国での再上映が始まったのは、キューブリックの死後1999年になってからである。本作はキューブリックが事前に鑑賞していた松本俊夫監督の映画『薔薇の葬列』に大きく影響されており、劇中では酷似した演出「クラシック音楽と共に、映像を早送りで再生する」が見られる。

映画 《 時計じかけのオレンジ 》


星あらすじ
 ロンドンの都市。秩序は乱れ、治安状態は悪化し、性道徳は退廃の極にあった。そして町には夜な夜な少年ギャングの群れが横行していた。これは、そんな少年のひとり、〈強姦と超暴力とベートーベン〉だけに生きがいを求めるアレックスの物語である。15歳のアレックス(マルコム・マクドウェル)を首領とするディム(ウォーレン・クラーク)とジョージー(ジェームズ・マーカス)の一味は、その夜も街で暴れ廻っていた。

 まず手始めとして、酒ビン片手に橋の下で酔いつぶれている1人の老いた浮浪者を、ステッキやコン棒で殴ったり蹴ったりして袋だたきにした。暴虐の限りをつくして爽快になったアレックスたちは、別の獲物を求めて去ってゆく。荒れはてたカジノの舞台では、ライバルの非行少年グループの一団が、1人の女性の衣服をはぎとり暴行しようとしていた。そこへアレックス一味が殴り込みをかけ、大乱闘のあげく、敵の首領に傷を負わせた。

映画 《 時計じかけのオレンジ 》

 さらにアレックス一味は、スポーツカーを駆って突っ走る。やがて郊外の邸宅にやってきた彼らは、覆面をつけて、ずかずかと押し入り、暴力活動を開始した。主人の作家アレクサンダー(パトリック・マギー)の眼の前で奥さんの衣服を切り裂き、凌辱に及んだ。こうして一晩は終わり、アレックスは大好きなベートーベンの第九交響曲を聴きながら幸福な眠りにつくのだった。

 そんなある日、ささいなことから部下のディムとジョージーが反抗した。彼らは、猫をいっぱい飼っている老婆の家に押し入った時、アレックスを裏切り警察に売ってしまった。刑務所でのアレックスは、聖書を読む模範囚であった。その頃、政府は凶悪な犯罪者の人格を人工的に改造する治療法を行なうことになっていた。アレックスはその第1号に選ばれたのだ。

 それは特殊な覚醒剤を注射した上で衝撃的なフィルムを見せ、そのショックから生理的に暴力やセックスが耐えられないような肉体に改造するといった方法だった。連日にわたる治療の結果を公開実験するショウの日がやってきた。アレックスが舞台に上ると、1人の男が彼に乱暴を働いた。殴り返そうとしたアレックスに吐き気がもよおした。セックスに対しても、その上、音楽を聴いただけでも同様に激しい吐き気が襲った。

映画 《 時計じかけのオレンジ 》

 おとなしい、無害な人間に変わった彼は釈放された。家に帰ると、かつて彼が使っていた部屋にはジョーという得体の知れない男が入りこんでいたため、家を出るしかなかった。町をさまよっていると2人の警官に捕まった。その2人は、昔、アレックスを裏切ったディムとジョージーだった。アレックスに恨みを持つ2人は、アレックスを森の中に連れ込み、暴行した。その夜、瀕死のアレックスは、一軒の家にたどり着いた。それは、昔アレックス一味に乱暴されたアレクサンダーの家だったのだ。

 彼はあのいまわしい事件のため妻は自殺し、自分も半身不随となってしまった。アレクサンダーは一計を案じ、自分が属している反政府運動の道具に彼を使おうというのだ。翌朝、部屋に閉じ込められたアレックスは第九交響曲の響きで目をさました。彼は拒絶反応で狂い、窓から飛びおりる。アレクサンダーの狙いは、アレックスを自殺に追いやり、私的な報復を果たすと同時に、人格矯正法という非人間的な行為を行なった政府を攻撃して失脚させることだった……。
≪キネマ旬報より抜粋≫



トレーラー1


トレーラー2


交響曲第9番ニ短調(作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)


原題:A Clockwork Orange
製作年:1971年
公開年:1972年
製作国:イギリス
配給:ワーナー・ブラザース
上映時間:137分


星キャスト
マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、オーブリー・スミス、マイケル・ベイツ、スティーヴン・バーコフ、ウォーレン・クラーク、ジェームズ・マーカス、マッジ・ライアン、フィリップ・ストーン、マーガレット・タイザック


星スタッフ
監督:スタンリー・キューブリック
製作総指揮:サイ・リトヴィノフ、マックス・L・ラーブ、バーナード・ウィリアムズ
製作:スタンリー・キューブリック
原作:アンソニー・バージェス
脚本:スタンリー・キューブリック
撮影:ジョン・オルコット
プロダクションデザイン:ジョン・バリー
衣装デザイン:ミレーナ・カノネロ
音楽:ウォルター・カーロス
美術:ラッセル・ハッグ、ピーター・シールズ
編集:ビル・バトラー


星受賞歴
第37回ニューヨーク映画批評家協会賞:作品賞/監督賞(スタンリー・キューブリック)


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 映画が大好きで堪らない夢想家です。映画は、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、『喜怒哀楽』で人にもたらしてくれます。その他にも色々な感情を人にもたらしてくれます。そんな映画が大好きです。

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