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映画 《 死刑台のエレベーター 》

死刑台のエレベーター
 1958年に公開のフランス映画。ルイ・マル監督の25歳にしてデビュー作のサスペンスの名作。土地開発会社所属の医師ジュリアン(モーリス・ロネ)は、社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)との情事の果て、ついに邪魔者の社長を殺害すべく綿密な計画を立てて完全犯罪の計画を企て実行に移す。しかし、証拠を残したことに気づき慌てて引き返した彼は、途中で乗ったエレベーターが止まってしまい、中に閉じ込められてしまう……。

 監督:ルイ・マル/出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリイ 他。


星解説
 社長夫人と密通を重ね、邪魔な社長を殺害した青年医師とエレベーターに閉じ込められた彼を待つ社長夫人の心情を描いている。推理作家ノエル・カレフの小説を原作としている。

 本作は、トランペット奏者で作曲家のマイルス・デイヴィスによる画面を観ながら即興演奏したというモダンジャズやアンリ・ドカエによる斬新な手持ちカメラを生かした撮影など、アイデアの面白さと優れた演出手法により作られたヌーヴェルヴァーグの代表的作品である。

 後にヌーヴェルヴァーグの恋人と言われたジャンヌ・モローが夜の街を彷徨うさまは、不安と焦燥感を表現され、上記の手法で映し出した象徴するシーンである。

死刑台のエレベーター


星あらすじ
 未開地開拓会社の技師ジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)と社長夫人フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)は愛し合っていた。二人の自由を阻む邪魔者シモン社長を亡きものにせんと、二人は完全犯罪を計画していた。殺害計画実行の日が来た。ジュリアンは拳銃をポケットにしのばせ、バルコニーから手すりに錨つきのロープをかけて上り、社長室に入り、社長を射殺し、その手に拳銃を握らせた。

 彼は再び手すりから一階下の自分の部屋におり、何くわぬ顔をして、彼を待っていた電話交換手とビルの管理人と共に、エレベーターでおり、外に出た。しかし手すりに錨つきロープを忘れて来たことに気付き、ビルにかけこみ、エレベーターに乗り、上りはじめたが急に階の途中でエレベーターは止まってしまった。ビルの管理人が電源スイッチを切って帰ってしまったのだ。ジュリアンは何とか脱出せんと試みたが無駄だった。

死刑台のエレベーター

 フロランスとの約束の時間はどんどん過ぎていった。彼を待つフロランスは段々と不安にかられ、彼を求めて夜のパリをさがしまわった。一方、花屋の売り子ベロニック(ヨリ・ベルタン)とチンピラのルイ(ジョルジュ・プージュリイ)はジュリアンの車を盗んで郊外に走り出た。車の中にはレインコート、小型カメラ、拳銃があった。

 前を走るスポーツ・カーについて、或るモーテルに着いた彼等は、ジュリアン・タベルニエ夫婦と偽り、そのスポーツ・カーの持主ドイツ人夫婦と知り合いになった。ドイツ人夫婦の小パーテーに招かれ、いたずらにカメラで写真を撮した後、ルイと共にドイツ人夫婦の部屋を出たベロニックは、モーテルの現像屋へフィルムをとどけ、自分達も、部屋に帰った。

死刑台のエレベーター

 そのころ、なおジュリアンを探し求めていたフロランスは、夜の女と共に警察に連行された。同じ頃、ジュリアンは尚も脱出せんとしたが万策つき、やむなく朝を待つことにした。一方モーテルのベッドで寝ていたルイとベロニックは夜明けを待たずに起き、ドイツ人のスポーツ・カーを盗んで逃げようとして見付かり彼等を射殺して逃げ、アパートに帰ったが、今更のように殺したことが怖くなり催眠剤を飲み心中をはかった。

 ドイツ人夫婦殺しは、宿帳に記載されていたジュリアン・タベルニエ夫婦と云う名と、現場にあった車と拳銃で、犯人はジュリアン・タベルニエと推定された。警察に連れて行かれたフロランスは身分を明し、釈放されたがその時、警部から、ジュリアンが若い娘と共にドイツ人を殺し、逃亡したと云うことを聞いた。

死刑台のエレベーター
 
 朝、エレベーターが動き出し、やっと外へ出られたジュリアンを待っていたのは、身に覚えのない殺人事件の犯人と云うことで、彼を捕える警察の手であった。ドイツ人殺しのアリバイを立証する為には、完全犯罪として計算してやった社長殺しの方が危くなる。警察は、社長は自殺であると思いこんで、専らドイツ人殺しの自供を求めた。

 一方フロランスはジュリアンが昨夜、車に乗せていた若い娘は花屋の売り子であろうと、彼女の部屋にかけつけたが、若い二人は催眠剤を飲んだが死んではいなかった。フロランスはドイツ人殺しの嫌疑をジュリアンから除く為彼等のことを警察に知らせた。その間に部屋を出たルイは、唯一つの彼等の証拠品であるフィルムをとりに、モーテルへと行った……。

≪キネマ旬報より抜粋≫



予告編


トレーラー


ジャンヌ・モロー(音楽:マイルス・デイヴィス)


原題:Ascenseur pour L'echafaud(英題:Elevator to the Gallows)
製作年:1957年
公開年:1958年
製作国:フランス
配給:ユニオン=映配
上映時間:92分


星キャスト
モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリイ、リノ・ヴァンチュラ、ヨリ・ベルタン、ジャン=クロード・ブリアリ、シャルル・デネ、ジャン・ヴァール、イワン・ペトロヴィッチ、フェリックス・マルタン、ユベール・デシャン、エルガ・アンデルセン


星スタッフ
監督:ルイ・マル
製作:ジャン・スイリエール
原作:ノエル・カレフ
脚本:ロジェ・ニミエ、ルイ・マル
撮影:アンリ・ドカエ
音楽:マイルス・デイヴィス
台詞:ロジェ・ニミエ
美術:リノ・モンデリニ、Jean Mandaroux
助監督:Alain Fraisse、フランソワ・ルテリエ


星受賞歴
1957年ルイ・デリュック賞


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 映画が大好きで堪らない夢想家です。映画は、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、『喜怒哀楽』で人にもたらしてくれます。その他にも色々な感情を人にもたらしてくれます。そんな映画が大好きです。

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