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映画 《 山猫 (1963) 》

山猫 (1963)
 1964年に日本公開のイタリア・フランス合作映画。1860年の春、イタリアで統一戦争が起きていたシチリア島で山猫の紋章を持つ、300年の栄華を誇るサリーナ家のドン・ファブリッツオ公爵は貴族支配の時代がまもなく終わろうとしていることを自覚しつつも気丈に振舞い続ける。公爵の娘コンセッタは、甥のタンクレディに心を奪われたが、タンクレディは新興ブルジョワの村長の娘アンジェリカと恋に落ちる……。カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞した名作。

 監督:ルキノ・ヴィスコンティ/出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ、ジュリアーノ・ジェンマ 他。


星解説
 19世紀のイタリアのシチリアを舞台に、王制の終焉を迎え、歴史の大きな波に呑まれてゆく貴族の姿を通して新勢力の影に滅び行く者の美学を豪華絢爛に描いている。

 本作はイタリア・シシリー島のジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサのストレガ賞を受賞した唯一の長編小説『The Leopar』を原作としている。ランペドゥーサ自身の体験を基に描いたフィクションで、全8章のうち第6章までを取り上げていて、第6章の舞踏会の場面が全編のおよそ3分の1を占める。同シーンに貴族の役で登場している多数のエキストラたちは、3分の1が実際のシチリア貴族の末裔たちである。

山猫 (1963)

 本作は人工の光源を排除して自然光のみで撮影されている。室内での撮影で不足した光量を補うため、多数の蝋燭が点火されたが、そのためにセット内は蒸し風呂のような暑さとなった。劇中でキャストがしきりに扇を仰いでいたり、汗に濡れていたりするのは演技ではない。衣装など小道具も、可能な限り当時の製法で復元された。

 この作品は、ルキノ・ヴィスコンティが初めて貴族社会を取り上げ、後の作品に続く転機となった。また自身の血統であるイタリア貴族とその没落を描いた意味で、「ヴィスコンティが唯一自身を語った作品」と評された。『若者のすべて』以来、プライベートでも親密な関係だったアラン・ドロンとヴィスコンティは本作以降、絶縁状態になった。バート・ランカスターよりギャラが安いのを不満に思ったドロンが、ヴィスコンティにギャラアップを迫ったのが原因であると言われている。

山猫 (1963)

 全世界での配給権を持つ20世紀フォックスから、「長すぎる」とのクレームを受け、シドニー・ポラック監修で161分の「英語国際版」が作成され、世界各国で主に短縮版が公開された。日本公開においても、1964年1月に大幅に短縮された英語国際版が上映さた。次いで、ヴィスコンティ没後の1981年12月にイタリア語のオリジナル版が公開された。

 オリジナル・ネガは保存状態が悪かったため、過度の経年劣化を起こし、国際版よりも退色が目立つようになっていたため、イタリア当局が国家予算を投じ修復に努め、作業は当時の撮影監督ジュゼッペ・ロトゥンノ監修により、40周年を期し『山猫:イタリア語・完全復元版』を2003年に完成させ、日本では2004年秋に公開されている。

山猫 (1963)


星あらすじ
 1860年春。イタリア全土はブルボン王朝から、国王ビクトル・エマニュエルの統治下に入った。シシリー島の名門を誇っていたサリナ公爵(バート・ランカスター)にとって、政治的変動は大きなショックだった。

 そんなある日、サリナ家は田舎の別荘に出掛けた。一行の中、公爵の甥タンクレディ(アラン・ドロン)はブルボン王朝側と戦った革命派で早くも公爵の娘コンセッタの心をとらえていた。一家が田舎に着くと村長のドン・カロゲロ(パオロ・ストッパ)が歓迎会を開いた。彼は新興ブルジョアの一人だ。

山猫 (1963)

 コンセッタはタンクレディと結婚したいとまで考えていたが、村長の娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)の出現が、タンクレディをひきつけ、彼が求婚までしたと聞いて絶望した。タンクレディが所属連隊に復帰すると間もなく公爵に手紙を送り、アンジェリカとの挙式の手配をしてくれと頼んだ。

 公爵夫人(リナ・モレリ)は彼を貴族を裏切るものだとののしった。公爵にとっては、娘の心の痛手もつらいがその縁組が、彼の貴族としてのプライドの故に嫌悪とバツの悪さを意識した。タンクレディとアンジェリカは毎日のように会い、愛情は燃え上った。

山猫 (1963)

 アンジェリカも平民の娘と思えぬ程の気品を初めての舞踏会で漂わせた。その席で公爵は急に自分の老いと孤独を感じた。アンジェリカの求めに応じて踊ったものの、何となくその場にそぐわない気さえする。時代は代ったのだ。歴史の大きな歯車は少数の人間の意思とは全く無関係に回転していくものなのかもしれない。公爵はやがてくる自分の死を考えていた・・・。

≪キネマ旬報より抜粋≫



トレーラー


トレーラー(アメリカ版)


Viaggio a Donnafugata (ドンナフガータへの旅)


ヴェルディのワルツ(ニーノ・ロータ編曲)


オリジナル・サウンドトラック


原題:Il gattopardo(伊)、Le Guepard(仏)、The Leopard(英)
製作年:1963年
公開年:1964年
製作国:イタリア、フランス
配給:20世紀フォックス
上映時間:161分


星キャスト
バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ、リナ・モレリ、パオロ・ストッパ、ジュリアーノ・ジェンマ、オッタヴィア・ピッコロ、ピエール・クレマンティ、ロモロ・ヴァリ、セルジュ・レジアニ、イヴォ・ガラーニ、アイダ・ガリ、マリオ・ジロッティ


星スタッフ
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
製作:ゴッフリード・ロンバルド
原作:ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ、エンリコ・メディオーリ、マッシモ・フランチオーザ
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽:ニーノ・ロータ、ジュゼッペ・ヴェルディ
編集:マリオ・セランドレイ
美術:マリオ・ガルブリア


星受賞歴
第16回カンヌ国際映画祭:パルム・ドール


山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD]
山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD]
山猫 IL Gattopardo (The Leopard) [Import CD from Italy]サウンドトラック
山猫 IL Gattopardo (The Leopard) [Import CD from Italy]サウンドトラック


山猫 (岩波文庫)
山猫 (岩波文庫)

| 映画 | 洋画 | 邦画 |

カテゴリー: [合作映画 ドラマ]

コメント

「若者のすべて」に「山猫」・・ふたつ並べてみるとフシギ・・

スケールの巨きい作品は、大味になるのは仕方ないとしても、
この作品のように、濃密な物語の「うねり」をとらえた作品は稀有。
このヒトはプルースト「失われた時を求めて」を映画化したかったらしいようですが、
(シナリオや絵コンテのすばらしいこと!)「ルードウィヒ」よりも、こちらをあの大作の枠で作ってほしかったなぁ・・残念。
ランペドゥーサの原作(名作!)は、イタリア国民から愛されてもいる作品のようですね。(モラヴィァに関するの本の中で、そんな記事を読んだことがあります)。ということは、ヴィスコンティ作品にあってイタリア人の選ぶこの一作となると、この「山猫」になるのでしょうか。
・・しかし、よくぞバート・ランカスターをキャスティングしましたよね。
「最初監督は自分に懐疑的な眼を向けていた・・」と、ランカスターさん、ドキュメンタリーの中で苦笑していましたが、堂々とした貴族の品格(風格)を醸しだして見事でありました。アラン・ドロンのすばらしさは、言わずもがな・・。

> nao 様

コメントありがとうございます。

>この作品のように、濃密な物語の「うねり」をとらえた作品は稀有。
そうですね。

>このヒトはプルースト「失われた時を求めて」を映画化したかったらしいようですが~
そうだったのですね。勉強になります。

>ヴィスコンティ作品にあってイタリア人の選ぶこの一作となると、この「山猫」になるのでしょうか。
そうなるのでしょうかね。
それはともかく、好き嫌いも別にしてヴィスコンティ監督の代表作に間違いないと思います。

>ランカスターさん、~堂々とした貴族の品格(風格)を醸しだして見事でありました~
まったくその通りで、バート・ランカスターさん見事でしたよね。
それにしても nao 様 は、博学、情報通でおられて、たいへん勉強になりました。

それでは、またのご訪問をお待ちしております。

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 映画が大好きで堪らない夢想家です。映画は、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、『喜怒哀楽』で人にもたらしてくれます。その他にも色々な感情を人にもたらしてくれます。そんな映画が大好きです。

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